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Columnコラム

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2024.5.23フィリピンAG Pacific社

フェアトレードで地元農家への持続的な貢献を実現する、有機バナナ生産

会社紹介

AG Pacific社は、高品質のヴァージンココナッツオイルを作るという目標を掲げ、2005年にフィリピンにて設立されました。 2008年にEU、JAS、USDA-NOPの有機認証を取得して以来、オーガニックビジネスにこだわり、健康と環境に配慮した生産を行っています。 国内での需要創造に注力したのち、米国の大手バイヤーであるTradin Organics社の目にとまり、当社の主力製品である遠心分離によって品質を保つことができる、バージンココナッツオイルが世界中にお届けできるようになりました。 ココナッツを主軸にしながら、有機バナナの栽培にも取り組んでおり、オーガニック認証を取得して以来、毎年更新し続けています。

会社紹介

農地・栽培について

カルダバ種のバナナの生産を行っており、手作業にて丁寧に除草し、栽培中のケアを行っています。有機農産物の農薬代替品として肥料にもこだわり、バナナの幹に塩を塗る工夫をしています。鳥類や昆虫はじめ、動物の生息地を守るために化学物質を使用せず、ミツバチによる開花促進など工夫を凝らしています。フェアトレードとオーガニック基準の設定、フェアトレード・プレミアムの活用による地元協同組合のビジネス拡大など、地域産業と文化への貢献を行っています。

工場・加工について

私たちは「栄養と治療、純粋な自然から」を掲げ、機械や工場施設では、認可された洗浄補助剤のみを使用し、有機基準を遵守し、簡素化された方法を開発しています。製品には保存料などの化学物質を使用せず、HACCP*1認証を取得しています。完熟したバナナのみを使用し、オーガニックのバージンココナッツオイルで揚げられるチップスは、自然な甘みを楽しんでいただけます。毎年最優秀な有機農場を表彰し、農園をよりよくするための資金サポートや有機投入物などの現物を提供するなど、生産者の有機農業を支援する取り組みも行っています。

*1 HACCP:食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法。

工場・加工について

社会への取り組みについて

クリーンエネルギーの使用を心がけ、消費電力を節約するために窓は網戸で広くし、換気扇は非生産エリアでのみ使用しています。全従業員による廃棄物削減に取り組んでおり、固形廃棄物の社内分別・リサイクル可能な廃棄物の再利用・再利用できない廃棄物の埋め戻し・リサイクル可能な廃棄物の売却などを行っています。また、廃水処理では廃油の回収と魚池への放流を行っています。

機械などの洗浄には加圧スプレーノズルを使用し、雨水を集めたコンクリートタンクからの使用するなどして、水と洗浄補助剤の適切な使用による効率的な洗浄手順の確立を行っています。

地元の子供たちやコミュニティへの支援としては、ヴァージンココナッツオイルの供給支援や地域のクリニックへの製品支援などを行っています。

AG Pacific社の推しポイント

AG Pacific社は、フィリピン南部のミンダナオ島にあるココナッツ、バナナの栽培加工業者。フィリピンでは数十年の間、農家さんが貧困に喘いできました。その原因は安価な市場価格や不公平な商取引。それを解決し、農家さんの持続的な発展を目指してスタートしたのが AG Pacific社。フェアトレードで価値ある商品開発を進めています。ビジョンに共感した私たちは2021年から取り扱いを開始し、バナナチップスを取扱い中。穏やかな甘みのスイートだけでなく、素朴な風味で甘く無いアンスイートも人気です。