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Columnコラム

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2024.5.23アメリカSan Joaquin Figs社

有機栽培への切り替え時期の農家をサポートし、安心できる仕組みで生産する黒イチジク

機栽培への切り替え時期の農家をサポートし、安心できる仕組みで生産する黒イチジク

会社紹介

San Joaquin Figs社は、カリフォルニア・セントラルバレーにある 3 世代続く家族経営の会社です。私たちは、カリフォルニア最大のドライイチジク栽培・加工業者であることを誇りに思っています。San Joaquin Figs は、独自の供給源を持つ唯一の独立所有イチジク加工会社であり、1,000 エーカー以上のイチジクの圃場を所有し、そのうち有機栽培をしている圃場は 320 エーカーにも上ります。イチジクは栽培時に、通常品と有機品における農法が非常に共通する部分が多く、さらに、イチジクを消費する顧客層が健康意識が高い傾向であることが後押しとなり、有機栽培へとシフトしました。4種のカリフォルニアゴールデンイチジクと黒イチジク(ブラックミッション種)を育てており、天然資源、肥沃な土地、天候に恵まれ、日々生産しています。

会社紹介

農地・栽培について

有機栽培では、雑草に停滞する冷たい空気によって霜焼けを起こすケースがあり、それを防ぐため、収穫用の木箱を用いて風を遮断できるよう工夫しています。イチジクは、木についている状態で乾燥した後、自然に落下し、さらに地面で乾燥が進みます。その後は機械で収穫をしますが、一度に収穫をするのでなく、8月中旬~10月中旬まで果実の落下状況を判断しながら同じ畑に数回入って収穫します。また、剪定や雑草刈りして出た枝や木を活用して、イチジクの木の保護や水分蒸発の防止、地温の確保のために使用して土に戻しています。

農地・栽培について

工場・加工について

収穫後は保存料を使わず、急速冷凍することで通常の製品より水分値を下げて保存性を上げる工夫をしています。加工工程では、イチジクの洗浄・殺菌のため蒸気を使用しています。GFSI*1, HACCP*2またKosher*3の認定を受けております。

*1 GFSI:The Global Food Safety Initiative(世界食品安全イニシアチブ)、世界的に展開する食品企業が集まり、食品安全の向上と消費者の信頼強化のため、協働して食品安全管理の承認等を行う民間団体。
*2 HACCP:食品等事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因(ハザード)を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法。
*3 Kosher:すべての成分、派生品、工具、機械に非コーシャ物質の痕跡がないことを確認するために製品の成分、生産施設、実際の生産を検査したことを証明するラビ機関によるコーシャ承認のスタンプ。

工場・加工について

社会への取り組みについて

農家から購入可能な原料は、全て引き受けて農家をサポートしています。私たちはカリフォルニア州全土の約8割の有機イチジクの担い手に位置付けされ、毎年全ての原料を売り切ります。畑を有機栽培に切り替える農家と長期購入契約を交わしています。この契約では、通常の畑から有機栽培への切り替えにかかる約3年間、一部有機農法になっていても商品として有機として販売できない時期をサポートしています。

私たちの農園では、灌漑用・井戸のポンプを全てソーラー発電で賄っています。農園で排出される植物は全て腐葉土にし、畑に戻します。当農園は天然水資源から非常に近いエリアにあり、カリフォルニア運河の水量維持のために、可能な限り川や天然温泉から水を引くようにしています。また、一部の農園を休眠させることで、干ばつから畑を守るべく対策をしています。

San Joaquin Figs社の推しポイント

San Joaquin Figs社は、カリフォルニア州フレズノにあるドライイチジクの栽培加工業者。家族経営で地域を大切にする温かみのある経営をされています。私たちは2023年からドライ黒イチジクのカット品とシロップの取組を開始。ドライ黒イチジクは数あるドライフルーツの中でも品質管理が難しい商品ですが、適切に管理されているのが印象的でした。今後は産地視察も行いながら取扱品目を増やしていきたいと思っています。