2024.9.26インドAchal 社
5000名以上の農家との連携で育む、高品質な有機カシューナッツ
会社紹介
Achal社は、1981年にカシューナッツ生産を開始し、1996年に3年間の移行期間を経て、有機農法への転換を指揮したインドにある会社です。農場を自ら所有せず、小規模な5000名以上の農家と連携しています。収穫したカシューナッツを加工するための2つの工場を有しており、商品化を通じて有機栽培を応援しています。化学物質を使用せずに土壌と自然環境をよい状態にすることは、最終的にはカシューナッツの味・収量の向上つながると信じ、有機農業を推し進めています。
農地・栽培について
カシューナッツは主に乾燥地や斜面で栽培されており、収穫は自然に実が地面に落ちる時に行われます。農薬を使用しない代わりに、有機の木々の落ち葉を用いたマルチング*をして、栄養を循環させています。農園の多くは森林地域に多いため、元からある環境を活かして自然の生物多様性を守っています。よりよい栽培のためには、一定の手作業が重要で、高収量の接ぎ木をするなど工夫して生産しています。手間を惜しまず丁寧に向き合うことで、高い品質を担保しています。
*マルチング:水分蒸発、雑草の発生や病害虫の発生を防ぐ目的で、植えた植物の株元を覆うこと
工場・加工について
収穫してから販売できる状態になるまでに、約12~14日かかります。殻付きの形で工場に到着したカシューナッツは、2日間の日光乾燥を経て、冷却されたのち、硬い外殻を割りやすくするために蒸気加熱されます。その後、殻を除去したあと、専用の針を使って手作業で慎重に実が取り出されます。外皮を取り除くために、空気圧で除去する皮むき機を通ったあと、色、質感、サイズ、加工時の損傷など、基準と照らし合わせながら、手作業で分別されます。
マハラシュトラ州の加工施設では、再生可能エネルギーとして太陽光発電システムを設置し、電力の需要を大幅に削減しています。
社会への取り組みについて
地元産業や文化への貢献として、フェアトレードプログラムやCSRイニシアチブを通じて、農家コミュニティを支援しています。従業員や農家の子どもが通う様々な学校と協力して、教育の向上や持続可能な農業や生物多様性に関する学習をサポートしています。また、農家には苗木や接ぎ木の無償提供を行い、有機農業を奨励し、定期的に農業支援やトレーニングの機会を提供し続けています。
Achal社の推しポイント
Achal社は、インドで6000名以上の小規模農家と協力して、有機カシューナッツを生産している企業です。1996年に始まったAchal Organic Cashew Projectは、持続可能な農業を推進し、地元の農家を支援してきました。私たちは2012年からAchal社のカシューナッツを取り扱い、その品質の高さと社会貢献活動に深く感銘を受けています。お客様からも、「ナッツ嫌いの私が、つい食べすぎてしまうほどの美味しさ」と高く評価されています。また、コラムの2番目の写真に注目してみてください。リンゴのような「カシュー・アップル」の先端に見えるのが、固い殻に包まれたカシューナッツです。意外な見た目に驚かれるかもしれませんね。(輸入担当者)