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Columnコラム

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2024.11.29アメリカPleasant Grove Farms社

生態系に配慮した肥沃な土壌での生産にこだわる有機ポップコーン

会社紹介

Pleasant Grove Farms社は、インディアナ州で1946年に創業した、3 世代続く家族経営の会社です。1985年には、オーガニックへの移行へと舵を切り、サクラメントバレー向けの作物の輪作を開発しました。現在では、肥沃な土地を活かして、有機トウモロコシ、米、豆、小麦などそれぞれの品種に応じた適切な生産方法の開発に取り組んでいます。現在では、約3,000エーカーの有機認証済みの土地を管理しています。

会社紹介
会社紹介

農地・栽培について

私たちは、オーガニックの種を使用し、作物を輪作することで緑肥を生かした農法を心掛けています。輪作することで土壌改良を行うことができ、休耕時期の緑肥用作物や収穫後に圃場に残った作物を土壌に混ぜ込むことで、土に含まれる有機物を増やす効果があります。オーガニックの圃場では、GPS機能を用いたトラクターで精密なコントロールをすることで、主要な作物を傷つけることなく土壌をかき混ぜ、小さな雑草を取り除くことができます。また、生物多様性への配慮にも注力しています。私たちは15エーカー分の花の苗を植え、受粉の促進のために必要な蝶や蜂などの生息地を確保しています。フクロウ、カモ、コウモリのための巣箱を設置し、水鳥や湿地鳥類の生息地を守る組織と協力しており、現在では、農場では70種以上の鳥が確認されており、豊かな生態系の維持に貢献しています。

農地・栽培について

工場・加工について

加工工場では、環境への配慮に力を入れており、300 kWの太陽光発電設備から電力を供給しています。また、穀物害虫を抑えるために二酸化炭素を使用しています。食品安全にも取り組み、SQF基準*1に準拠した食品安全計画を採用し、NSF*2による年次監査を受けています。リサイクルや廃棄物削減プログラムも積極的に行うほか、水の消費削減を目的にダムの水を回収して再利用する取組を行っています。

*1 SQF基準:オーストラリアの政府機関によって策定された認証制度
*2 NSF:世界の食品や飲料水の安全性を追求したアメリカの非営利団体

工場・加工について

社会への取り組みについて

私たちの目標は、オーガニック農業の普及と持続可能な農業の実現です。私たちの取組を通じて、多くの農家がオーガニックに関して考える機会をもち、彼らが自分たちの農場でもオーガニックな方法を取り入れることで、農業全体がよい方向へと変化していくことを期待しています。私たちは書籍を通じて、オーガニック農法を紹介し、より多くの農家が学び、実践するサポートができるよう努めています。

また、若手農家や地元の農業団体とイベントを開催したり、定期的に情報交換することで、彼らの成長をサポートしています。さらに、地元の学生やコミュニティにも積極的に関わり、農場見学やイベントの開催を通じて農業の重要性を伝えています。

社会への取り組みについて

Pleasant Grove Farms社の推しポイント

Pleasant Grove Farms社は、カリフォルニア州サクラメントで3世代にわたり家族経営を続ける農場です。私たちは2015年からこの農場のポップコーン用のトウモロコシや豆類を取り扱っています。特徴的なのは、輪作と緑肥を生かした「環境を再生させる農法」で、土壌を豊かに保ちながら昆虫や鳥たちが安心して住める環境を提供していることです。日本での有機農業指導経験もあり、オーナーご夫妻は日本が大好きとのことです。