2026.1.26アメリカCentral Milling社
150年の伝統と自然が育む、アメリカ発の有機穀物
会社紹介
Central Milling社は、1867年に設立されたアメリカの老舗製粉会社です。創業当初から「自然の力を信じる」姿勢を貫き、化学物質を使わない農業を実践してきました。オーガニックという概念がまだ一般的でなかった時代から、土壌に余計なものを持ち込まず、自然の導きに従う農業を続けてきたのです。
現在はアメリカ国内15州およびカナダ・アルバータ州の農家と協力し、長年培ってきた技術と知見を生かした有機穀物の栽培・製粉を行っています。さらに、穀物の品質を保ちながら環境負荷を抑える「ショートフロー製粉システム」を独自に開発。自然と共に歩む伝統を守りながら、健康的で持続可能な未来に向けた挑戦を続けています。
農地・栽培について
Central Milling社では、良質な穀物を育てるための“土づくり”を何より大切にしています。推奨品種プログラムを通じて、収量・製粉性・製パン品質に優れた品種を農家とともに選定し、安定した製品づくりを実現しています。農薬や化学肥料は使用せず、輪作や土壌管理によって自然の循環を維持。豆類や鶏糞などの有機資源を肥料として活用し、土壌の健康を保っています。
また、一部の農家では、耕起を減らしたり、航空機による播種を行ったりするなど、土壌攪乱を最小限に抑える工夫を実施。複数の作物を同一圃場で育てる混作(ポリクロッピング)にも取り組み、生物多様性を守る新しい農業のかたちを模索しています。
工場・加工について
Central Milling社の製粉工場では、伝統的な製粉技術を基本としながら、自然の恵みを最大限に生かすことを目指しています。余計な工程を省き、穀物の特性を損なわないよう丁寧に加工することで、職人たちが理想とする風味や質感を実現しています。
添加物の使用は最小限で、ごく一部の小麦粉に酵素活性を安定させるための有機モルト大麦粉を加えるのみ。食品安全の面では国際的なSQF認証を取得し、毎年の社会監査を通じて高い品質基準を維持しています。「自然を活かし、自然に学ぶ」——その姿勢がCentral Milling社のものづくりを支えています。
社会への取り組みについて
環境負荷を減らすため、Central Milling社では再生可能エネルギーの活用にも力を入れています。ユタ州ローガンの本工場では、ローガン川の水流を利用した水力タービンによって自社発電を行い、主要な製粉工程を稼働。さらに、ユタ州コリンズトンの倉庫では太陽光発電を導入し、空調エネルギーをまかなっています。
また、製粉に使う穀物は一粒も無駄にせず、全量を食の循環に還元しています。地元農家からの買付を優先し、最良の価格で取引することで、生産者の生活と地域経済を支えています。品質が不安定な年でも全量を引き取るなど、農家との信頼関係を大切にしながら、地域とともにサステナブルな未来を育んでいます。
Central Milling社の推しポイント
Central Milling社とは2019年から取引を開始しました。クラフトベーカリーが集まる米国西海岸の名だたる名店でも使われており、職人の目と技が活きる製粉姿勢が多くのベーカリーに支持されています。ユタ州の工場を訪れた際、1920年代の水力発電や古い石臼が今も稼働しているのを見て、「早くても、良くはならない」という言葉の重みを実感しました。クラフト志向とローカル重視のこの姿勢を、日本の方々にもぜひ届けたいと思っています。